健やかに育てられた黒毛和牛の名産地
伊江島の畜産といえば、沖縄和牛の代表格である伊江島の和牛です。
年間を通してもほんの数頭しか出荷されず、とても貴重なため「幻の牛」とも呼ばれています。
また、伊江島は全国的にも優良な子牛の生産地として成果を挙げています。
少し意外かもしれませんが実は島で生まれた多くの黒毛の子牛たちが、神戸や松坂といったブランド和牛の素牛として出荷されているのです。
もともと沖縄では年中青草を食べることができて、強い南国の日差しにさらされているので頑丈な牛が育ちやすい土地柄。
潮風をたくさん浴びたミネラルの多い牧草を食べて、ストレスの少ない環境でのびのび育てられていることが最高峰の黒毛和牛となる所以ではないでしょうか。
大抵の和牛は霜降りですが、伊江島の和牛は上質な赤身が魅力です。
上品な脂は香り高くあっさりしているので、その分、赤身の旨みが際立ち、噛めば噛むほど深い味わいが口の中に広がります。最近ではビーフジャーキーなどの加工食品でも、その美味しさが気軽に楽しめるようになりました。地元の畜産農家さんが大切に守り抜き、良い牛を育てるために行った様々な努力の賜物です。